古家智嗣の萌えスロ養分日誌

古家智嗣です。大学生やってます。このブログでは、自分の萌えスロ養分稼働を書いていきたいと思います。どこまで負債が伸びるのか?見守ってくれたらうれしいです。

還元率がどこまで落ちるとパチンコ業界は崩壊するかな?

こんにちは、古家智嗣です。

 

このブログも本来は養分稼働を綴る日誌だったはずですが、いつの間にか

素人のパチンコ評のみたいになってしまっています。すみません。

 

ただ、アクセス解析をするとこうしたパチンコ評の方がずっと読まれて

いるんですよね。逆に実践記事はほとんど読まれてないという現実が…。

なかなか難しいものですね。

 

中でもアクセス解析で多いのが検索ワード「パチンコ 崩壊」。

やっぱりパチンコ業界が崩壊してほしいと思う人は多いみたいですね。

で、自分の記事を読むと擁護的な内容が書かれていてがっかりする、と。

 

まあ、過激なものを求めたがる気持ちはわからないでもないですけど、

パチンコ業界は想像以上に巨大です。

今後何十年という単位で見ると衰退・消滅は決して非現実的ではないですが、

今日明日とか何か月という短期間でいきなりなくなるとは考え難いのが

常識的な考え方だと思います。

 

ちなみに、「パチンコ 崩壊」で検索してみると、業界の崩壊以外に

ハマって人生崩壊とか、果てはホールの壁が安普請で崩壊したとかいう

記事が出てきて結構笑えます。

 

では、パチンコ業界は本当に衰退しているのでしょうか?

 

よく衰退の根拠として挙げれらるのが、ホール数の減少。

確かに、ホールの総数は平成7年には約1万8千店強だったものが、

現在では1万店割れにまで落ち込んでいます。

20年で5割近く低下するというのは、他の業界と比較しても

相当な減少幅であることは間違いありません。

これをもってパチンコ業界の危機を煽る記事が本物の経済紙に

堂々と出たことさえあります。

 

しかし、別の側面で見ると全く事情は異なります。

パチンコ・スロット遊技機総数で見ると、ここ20年で最盛期は

約498万台だったのに対し、平成27年でも約458万台あります。

つまり、ホール数は半分近くに落ち込んでいるにも関わらず、

遊技機自体は1割程度しか減少していないというのが現実です。

 

そもそも、店舗数減少=衰退という公式は必ずしも真ではありません。

例えば田舎のスーパーの場合、大型店の増加で中小がバタバタと

潰れたため店舗数は明らかに減少していますが、売り場面積などの

指標で見るとむしろ増加しているというケースさえあります。

 

パチンコ店の場合も、衰退とか苦境を演出したいためホール数

だけを取り上げ、遊技機総数はほとんど減少していないという現実を

わざと無視したのだと思いますが、そのような記事は正確性を欠きます。

 

だからと言って、パチンコ業界が安泰だとは限りません。

 

もう一つの指標である貸玉料が明らかな減少傾向にあるからです。

レジャー白書によると、平成18年には33兆円強だった貸玉料は、平成27年には

23兆円余りまで減少しています。

パチンコは宝くじや競馬といった公営ギャンブルと異なり還元率が決められて

いるわけではありませんが、以前も述べた通りホールやメーカーは民間企業

であることから、経費や利益を引いた額を客に還元するのが常識です。

自分もスロット歴が必ずしも長くないので伝聞に頼る部分も多いですが、

パチンコ最盛期には還元率が9割はないと客がつかないという話を

聞いたことがあります。一方で最近の状況は、大手ホールの収支報告等から

8割程度の還元率になっているといわれています。

ここから逆算すると、いわゆる固定費は大体3兆円~4兆円程度と推測されます。

貸玉料が減少すればするほどこの部分が大きくなり、

客への還元率は減少していきます。

例えば貸玉料が10兆円まで減少すると、還元率は6~7割に抑えなければ

持続可能になりません。

しかし、還元率があまりに低くなると、客がそっぽを向いてしまいます。

そうなると、いよいよ本格的なパチンコ業界崩壊の予兆が表れてくるでしょう。

 

ただ、どこまで落ちると客がつかなくなるかという推測は難しいです。

例えば宝くじは還元率が50%未満というぼったくりであり、

しかもその大半がごく一部の高額当選者に渡る仕組みなので、

ほとんどの人が実質的に感じる還元率は10%台でしょう。

でも、買う人は少なくありません。

なぜかというと、上位当選した時の額があまりに大きいため、

ほとんどが空くじで還元されないという現実を直視する感覚が麻痺するためです。

 

ただ、パチンコの場合は事情が異なります。

宝くじは勿論、競馬や競艇なども大穴を当てれば一度に何百万・何千万となる

可能性があり、それだけで当分食べていけます。

しかしパチンコでは千円がせいぜい20万か30万になる程度です。

しかもそのような幸運さえなかなか訪れません。

基本的には当たりはずれの一発勝負ではなく、出たり飲まれたり

再投資を繰り返しながら大きな当たりを目指すゲーム性です。

(もっとも、ほとんどの人はじわじわ飲まれていくわけですが)

このような時に平均的な還元率が50%とか60%位しかなくなると、

出玉を再投資する間もありません。どんどん金が吸われていきます。

当然再投資が少ないので同じ金額で遊べる時間も激減します。

さすがのパチンコ好きにしても、財布も我慢も限界があるわけで、

いつかは臨界点を超えて離れてしまうでしょうね。

 

今はまだ突っ込んでもそれなりのリターンが見込まれる可能性もありますが、

8000発規制や3000枚規制で一度の出玉が制限されると、

余計に客の限界も早まるでしょう。

 

この時、ホール側が延命のため新台導入等を控えて固定費を削減しようとすると、

今度はメーカー側が持たなくなってきます。

一度バランスが崩れると、転げ落るのは案外早いものです。

 

こう考えると、貸玉料の減少からくる還元率の減少が行き過ぎると、

あるところで一気に落ち込む可能性があり、将来的にはパチンコ業界崩壊を

望む人の思い通りになるかもしれませんね。

 

ちなみに、ここまで読んで勘がよい人は気づいたかもしれませんが、

現在のスロットで還元率5割になったりするの?という疑問が起こります。

等価を前提として計算すると、大体機械割96%で還元率は5割程度に

収まるようです。

とすると、機械割100%でトントンなのですから、初代まどかのように

機械割97.9%と甘い台(2はもっと甘い)では原則還元率5割や6割まで

低下しません。

が、これは等価を前提とした場合です。

非等価であれば、理論上は機械の出玉率に関わらずいくらでも還元率を

下げることは可能です。

ただ、先にも触れた通り、これは客離れを招きかねない諸刃の剣です。

ここ1,2年で非等価の地域が一気に増えましたが、

案外パチンコ業界も相当苦しいのかもしれませんね。