AT/ART機は機械割より負けるのが普通と考えるべき
こんにちは、古家智嗣です。
前回は機械割97%でもなぜ負債が大きく膨らむのかについて書いてみました。
ただ、それにしても「もっと負けているぞ!機械割詐欺だ!」という意見が
多かったのも事実です。ゴッドなど荒い機種をメインにしている方ほど
こうした傾向が強いようです。
この原因を確率の収束などで説明する方もいますが、実際にはもっと
現実的な理由があります。そう、「閉店取り切れずの分」です。
自分も、このまま続けられたら最低5000枚は出たんじゃないか?という
状態で閉店を迎えてしまった経験があります。
ネット掲示板などでもこの手の話題には事欠きません。
が、機械割の計算はこの「出たであろう」という分まで含めるのが当然です。
例えば、5000枚出たであろう台が閉店によって終了され、翌日以降5000枚
吸い込んだとしても、その間の機械割は100%です。しかし、客側からすると
10万円負けることになります。その差額はホールの丸儲けです。
以前の記事でこの現象を「閉店搾取」と評しましたが、おそらく全国では
閉店により相当な金額の支払いをホールは免れています。
逆の立場にいる客からすると、その分機械割を下げられているわけです。
結局のところ、スロットの損失は金をサンドに入れた時点つまり即座に確定
するにもかかわらず、リターンの回収には時間がかかる上タイムリミットが
ある、という奇妙かつ客に不利なルールがまかり通っているのが原因です。
常識的に考えるとギャンブルとしておかしいようにも思いますが、
皆が文句なく打っているので合意の上としか言いようがありません。
当然ながら、この閉店搾取は機種によって大きな差があります。
一撃性が高く荒い機種ほど多額になりやすいです。
逆にジャグラーの場合ほとんど発生しません。
自分も多くの世界を知っているわけではありませんが、雑誌のライターなどは
夢を持たせなければならないので、どんな機種でもプラスに持っていけるような
書きぶりをします。しかし、現実にいる方でスロットの収支が安定している人は
大抵ジャグラーのようなタイプをメインにしています。
その理由は設定推測がしやすい、時間帯に関わらず勝負しやすいという点も
あるでしょうが、閉店搾取がない分長い目で見て機械割通りに収まりやすい
という観点も無視できないのではないかと思います。上で書いたような
不公正なルールになっていないことを熟知しているのかもしれません。
こうしてみるとAT/ART機はやめた方がいいように思いますが、
それができたら苦労はしませんよね。自分もこの記事を書きながら
なんて不公平なルールなんだと思いましたが、さりとて萌えスロを
やめる気にはならないのが現実です。
ただ、自分は低貸専門になることで損失を下げるという戦略をとっています。
不利を承知で打つ分工夫があれば、何も考えず打っている方よりも
いい結果が出ると思いますよ。