古家智嗣の萌えスロ養分日誌

古家智嗣です。大学生やってます。このブログでは、自分の萌えスロ養分稼働を書いていきたいと思います。どこまで負債が伸びるのか?見守ってくれたらうれしいです。

ART3000枚規制の長所を無理矢理考えてみる

こんにちは、古家智嗣です。

 

最近は割と色々な台に手を出していますが、

「これは!」という機種はなかなか見つかりません。

むしろ、ガルパンの面白さを再認識する結果になっています。

 

さて、今回はART3000枚規制の長所を考えてみようという、

かなり無謀な挑戦です。

 

以前、ART3000枚規制を記事にしたことがあります。

 

shizuyukiayane.hatenablog.com

 

これですね。

 

この時は詳しい内容が分かっていなかったので、

戦国コレクション2のように完走後の当確を約束したり、

そこまでいかなくとも高確状態などの抜け道があるのでは?

という淡い期待を抱いていました。

 

しかし、その後に発表された内容によると、

「ART終了時及び設定変更時は、必ずART性能に影響を及ぼす

全ての変数を初期化すること」‌

という規制がかかるため、抜け道は不可能になりました。

 

この結果、ART3000枚規制は文字通り上限となりそうです。

 

というわけで、ネット上ではいつも通りスロット終焉や業界崩壊

といった感想で満ち溢れています。

 

ジャグラーをメインでやっている人は、

一度の出玉に上限があることなど百も承知で打っているので、

スロッター全員がこの規制を受け入れられないわけではないでしょう。

 

ただ、AT/ARTメインでやってきた層にはかなり厳しい規制に映るはずです。

 

一部には、「今の新基準機で3000枚出ること自体珍しいので、

それほど変わらないのではないか」という意見もあります。

確かに、新基準機の実態を考えればかなり的を得ているとは思います。

 

しかし、わずかでも一撃5000枚や10000枚の可能性がある台と、

その可能性が完全にない台とでは、打ち手が持つ夢や印象が相当異なります。

「多少なりとも可能性がある」と「完全に可能性がない」との差は

案外大きいものなのです。

 

 

この3000枚規制、何か長所はないものでしょうか?

ない頭で無理矢理考えてみます。

 

最大で3000枚しか出ないのだから、10万円の投資が憚られるなど、

打つ側が慎重になる可能性はあります。

これは一面では射幸心を煽りすぎない側面があり、

この規制が狙いとするところでもありますが、

それは規制する側の論理であり、

打つことを楽しむ側から見た長所とは言えません。

 

そもそも、本質的に言えば投資に対する回収額の上限が機械的に制限される

規制ですので、打ち手にとって純粋なメリットがないのは当たり前なのです。

 

それでもなおプラスになりそうな要素を意地でも考えてみると、

閉店による損失(搾取)の減少、時間帯による不公平の緩和

などがあげられるでしょうか。

 

まず、閉店による損失の減少について。

 

閉店取り切れずに惜しい思いをしたというのは、誰もが体験することです。

 

中には、まどかのアルティメットで1800G乗せたのが22時30分だとか、

スカイガールズソニック残り2000Gで閉店になったとかいう話もあります。

これらは、消化中の上乗せを考えると万枚も十分期待できる状況です。

 

そこまでいかなくとも、閉店取り損ねという事態は

毎日どこのホールでも起こっている現象です。

普通にやれば5000枚は出る状況だったと言っても補償してくれる

わけではありませんし、投資した金額さえ戻してはくれません。

 

当たり前の光景なのですが、よくよく考えてみると意地の悪い状況です。

なぜなら、閉店を名目として、投資を回収する機会を失わせているからです。

 

そのまま打っていれば5000枚は出ていたであろう台を閉店で

カットしてしまえば、ホールは約10万円の支払いを免れることができます。

その浮いた分は、言うまでもなくホール側の取り分となります。

打ち手側もそのリスクを覚悟してのこととはいえ、これは一種の搾取です。

当然、機械割や還元率といった指標もゆがめられます。

 

ところが3000枚規制が導入されると、閉店による損失も

最大3000枚に収まることとなります。

打っている側からしても、3000枚をベースにどの程度取り切れなかったかを

判断することができ、いくら出たかもわからない 喪失感はなくなります。

逆にホール側からすると、閉店名目で行っていた搾取が有限となります。

 

この考え方を推し進めていくと、

規制が2000枚・1000枚と強化されるにつれて

かえって閉店名目でホールに取られるメダルを減らすことができ、

設定・機械割・還元率等がより正確かつ重要になってきます。

 

逆説的な考え方ですが、規制の強化はホール側が支払いを

免れる金額を減らす可能性があり、打ち手側のみに一方的な不利益を

押し付けるものではないと言えるかもしれません。

 

 

もう一つあえて長所らしいところをあげるなら、

時間帯による不公平感の減少でしょうか。

 

言うまでもなく、平日は皆が朝一や昼から打てるわけではありません。

仕事帰り夕方以降の層も相当存在します。

 

しかし、夕方から打つのはデメリットがあります。

万枚などなかなか望めませんし(新基準機は純増が少ないので事実上不可能)、

上で述べたような閉店による損失を受けやすくなるからです。

 

ただ、現行のAT/ART機では、朝方から始まったAT/ARTが夜まで続くという

光景を時々目にしますが、規制が入るとこのような状況は起こりません。

純増にもよりますが、ARTが続くのはせいぜい2、3時間程度です。

 

ARTの継続が2、3時間が限度だとすると、よほど遅い時間帯に始めない限り、

どのような時間帯から打ち始めてもさほど変わりがありません。

 

勿論、規制する側も客の動態を慎重に考慮して決めたのでしょうが、

3000枚というのは、新基準機の純増速度を考えると、

仕事帰りにやるにはちょうどいいかなと思えるラインです。

 

 

このように無理矢理考えてみると、長所らしきものがないとは言えません。

 

だからと言って、自分が規制に賛成しているわけではありません。

そもそも、ここにあげた長所らしきものは、ジャグラーのような

タイプの機種が担えばよいものであり、ART機にまで持ってくるような

性質のものではありません。

 

スカイガールズの「終わる気がしない」というキャッチコピーのように、

続くときはいつまでも続くというのがARTの醍醐味であり、

それをわざわざなくすのは、打つ側の感想としては面白みに欠けます。

 

決まったことは仕方ありませんが、「終わる気がしない」ような体験が

できなくなるのは寂しい限りですね。

 

 

追記:

そうこうしているうちに、3000枚規制を搭載した5.9号機が出始めました。

もっとも、すぐに6号機に移行するので短命に終わりそうですが。

 

しかし、その中でも画期的な台が生まれました。「ルパン三世 世界解剖」です。

この台、5.9号機なのに3000枚規制を受けません。

その秘密は、通常時をボーナスに閉じ込めるというトンデモ発想にあります。

つまり、メダルが減るのがボーナス中、メダルが増えるのが通常時である、

だから「有利区間」に該当せず制限を受けない、という論理なのですが…

コロンブスの卵並みにすさまじい逆転ルールですね。よく考えたものです。

 

規制のたびに規制の穴をついたルールの台が生まれる歴史が繰り返された

業界ですが、その真価がまた発揮されました。

規制が発表されるたびにたいした考えもなく衰退とか終了とか批判する人も、

発想に賭ける執念というものを見習ってはいかかでしょうか。

 

さて、時代は6号機へ移ろうとしています。

6号機は2400枚規制と更に枚数規制が強化されましたが、

一方で純増制限が緩和されました。

勿論、区間ごとの規制があるのでいくらでも増やすことはできませんが、

純増5枚の機種はすでに検定を通過したようです。

この純増緩和は、ある経済紙で10年に1度の改善とも言われました。

確かに、規制規制と言われ続ける業界には珍しい緩和方向ですしね。

純増が早い分、通常時が長く退屈になりそうな予感はしますが、

やはり瞬発力は魅力です。

純増5枚+2400枚規制なら短時間でも十分勝負できるため、上で書いてきた

3000枚規制の長所がより生かされることになりますね。

 

なお、純増規制を緩和した上で、先のような有利区間ルールの穴も突けた場合、

いわゆる旧基準機よりもすさまじい台が生まれる可能性もあります。

今後の推移を楽しく見守っていきたいと思います。

 

 

追記の追記:

上の追記で6号機の純増制限緩和を話題にしましたが、

最近になって何と純増8枚の機種が発表されました。

出ると言われた旧基準機ですら純増3枚が上限だったことを考えると、

異次元ともいえる数字です。

規制対象となる2400枚にわずか20分程度で達する計算で、

雑誌などでもその速さが話題となっています。

 

勿論その分当たりも重くなるでしょうが、

出玉の速さは時間帯を選ばず勝負しやすく、

また閉店によるロスも大幅な軽減が期待できます。

こういった高純増機が増加してくると、

旧基準機さえ遅いと感じるようになるかもしれません。

そうなると、いよいよ真っ当な世代交代が進みそうです。

 

新基準機の低迷から始まったスロット冬の時代がようやく終わるのか?

今後の展開に注目ですね。

 

 

更に追記:

いよいよ上で書いた純増8枚の機種が導入されました。

やはり話題性は高く、客付きもなかなかのようです。

 

ただ、評価は分かれていますね。

純増の速さが最大の評価点であることは間違いないですが、

同時にそれが欠点にもなっています。

この機種は純増8枚でありながら、コイン持ちは50枚で約51ゲームもあります。

メダルが減りにくく、増えるのは超高速となれば、

当然ATの時間はごく短くなります。

ある方の試算によれば、通常時の滞在比率が80%を超えるとか。

これは、これまで主力だったハーデスやバジ絆などと比べても

はるかに高い水準です。

当たりが重く、ほとんどが通常時という短所は如何ともしがたいですね。

今後同タイプの機種を出すのであれば、その辺りを少しでも面白く感じる

工夫が必要になってくると思います。

 

とはいえ、一時期のように一瞬で客が飛ぶということはなく、

客付きや話題性がある程度保たれているだけでも大きな進歩です。

6号機はまだ黎明期なので、さらなる進化を期待したいですね。

 

 

またまた追記:

そうこう言っているうちに、純増8枚の機種「Re:ゼロから始める異世界生活

が次々増台され、ついに設置台数ランキング全国一位になりました。

全く無名かつ萌え系の機種がジャグラー・ゴッド・北斗・番長・バジリスク

などの大物を蹴散らして一位になるとはすごいことです。

さすがに導入しすぎだという声も聞かれますが、

大作が出たということは、受け入れられるゲーム性があるということなので、

他機種にも波及していけばスロット冬の時代もようやく終わるかもしれませんね。

 

おまけ:

実際にリゼロを何度か打ってみました。

大方の予想通り、当たると楽しいけど、当たらなければつまらない典型。

検定の都合上仕方ないらしいですが、CZ・AT後200ゲームは事実上

無抽選区間になることも面倒です。AT天井もないですし。

とは言え、ATの威力は十分。瞬く間にメダルが貯まっていきます。

これに慣れると、ゴッド凱旋すらナニコレ遅い状態です。

さすがに稼働も落ち着いて台数も減ってきましたが、

一時期を築けた理由はよく分かりましたね。